乳幼児用経口補水液 アクアライトオーアールエス 乳幼児用経口補水液 アクアライトオーアールエス

下痢・嘔吐・発熱などで失われた
水分・電解質の補給に

1 ウイルス性の感染性胃腸炎による下痢・嘔吐・発熱を伴う脱水状態における水分・電解質の補給に適しています。 2 水分・電解質の吸収率を高めるため浸透圧を200mOsm/Lと低くしています。 3 塩味・酸味を低減し、りんご風味で乳幼児でも飲みやすい味です。 1 ウイルス性の感染性胃腸炎による下痢・嘔吐・発熱を伴う脱水状態における水分・電解質の補給に適しています。 2 水分・電解質の吸収率を高めるため浸透圧を200mOsm/Lと低くしています。 3 塩味・酸味を低減し、りんご風味で乳幼児でも飲みやすい味です。

アクアライトオーアールエスの
飲みやすさの秘密

アクアライトオーアールエスは、消費者庁より許可された個別評価型病者用食品です。

経口補水液(Oral Rehydration Solution;以下ORS)に用いられる糖はぶどう糖が基本ですが、腸管から吸収が良いとされるぶどう糖濃度に調整したORSは甘味が少なく、塩辛く感じ、味の点で問題があります。

アクアライトオーアールエスはショ糖(腸管でぶどう糖と果糖に分解)を使用して、ぶどう糖濃度が約100mmol/Lになるように調整しました。

ぶどう糖の代わりにショ糖を用いた低浸透圧のORSでも良好な治療効果が得られており、低浸透圧のORSであるならぶどう糖の代わりにショ糖を使用するのは臨床上大きな問題はないとされています。また、ショ糖(分子量:342.30)はぶどう糖(分子量:180.16)よりも味の点で受け入れやすく、分子量が大きい分だけ同一の浸透圧を得るにはより多くの重量を使用できます。つまり、ショ糖を用いて甘味を増したORSは患者のコンプライアンスを高め、ぶどう糖を用いたORSと同等の治療効果を期待できます1)

参考文献 1)五十嵐隆:経口補液の進捗. 
小児内科 35:1211-1217,2003

【原材料名】
砂糖、りんご果汁、塩化ナトリウム/クエン酸(Na)、香料、塩化K
※クエン酸ナトリウムとクエン酸を「クエン酸(Na)」と表示しています。
※塩化カリウムを「塩化K」と表示しています。
【お取り扱い上の注意】
・紙容器は衝撃に弱く、破損しやすいため、取り扱いには十分ご注意ください。
・本品は保存料等を使用しておりませんので、開封後は雑菌が繁殖することがあります。飲む量が少ないときは、飲む量だけ別容器に移してお与えください。残りは必ずラップなどをしてすぐに冷蔵庫に入れ、その日のうちにお与えください。
・ストローで飲む場合には、保護者の方が必ず見守ってあげてください。
・そのまま電子レンジ等で温めたり、凍らせたりしないでください。内容物が膨張し、容器が破損するおそれがあります。
栄養成分表示(1本(125mL)当たり)、関与成分、pH・浸透圧
【摂取上の注意】
・下記の1日当たりの目安量を参考に、脱水状態に合わせて適宜増減してお与えください。
【乳児:100〜400mL/日】
【幼児:200〜800mL/日】
・嘔吐がある場合、スプーンやスポイトなどで少しずつ繰り返しお与えください。嘔吐がなくなったら、1回当たり50〜100mLを目安に自由にお与えください。
・医師から脱水状態時の食事療法として指示された場合にお与えください。
・医師、管理栄養士等の専門家の指示に従ってお与えください。
・本品は食事療法の素材として適していますが、多量摂取により疾病が治癒するものではありません。
【許可表示内容】
本品は体液よりも低い浸透圧に調整し、電解質・糖質を配合した乳幼児用の経口補水液です。ウイルス性の感染性胃腸炎による下痢・嘔吐・発熱を伴う脱水状態における水分・電解質の補給に適しています。
【消費者庁許可・個別評価型病者用食品とは】
個別評価型病者用食品とは、特定の疾病のための食事療法を科学的に評価することにより、「病者用食品」としての表示が認められた食品です。

経口補水療法と経口補水液について

経口補水療法(Oral Rehydration Therapy;以下ORT)とは電解質・糖質を含む経口補水液を経口摂取することで脱水の治療・予防を行う療法です。下痢の際には、体内の水分だけでなく、電解質が多量に失われるということは1830年代から知られており、1960年代にはコレラ患者においてORTの有効性が確認されています。これらの研究を基礎に1975年に世界保健機関(WHO)がWHO-ORSを設計し、臨床応用することで主に発展途上国において劇的な成果をあげてきました。その後、ORSの効果に影響を与える最重要因子が浸透圧であることが明らかとなり、1992年にヨーロッパ小児栄養消化器病学会(ESPGHAN)、2002年にWHOが低浸透圧に調整したORS組成を推奨しました。
水分の吸収は小腸粘膜に存在するNa-グルコース共輸送体、Na-アミノ酸共輸送体と、基底膜に存在する促進拡散型グルコーストランスポーター(GLUT)などによる浸透圧物質の輸送により、腸管内と細胞外液に濃度勾配が形成され、水が浸透圧勾配に従い受動的に吸収されます(図)。感染性腸炎で分泌性下痢を呈している場合でも、Na-グルコース共輸送体は影響を受けないことから、ORSを経口摂取することで脱水の治療を行うことが可能になります。これが下痢症における経口補水療法の有効性の理論的根拠のひとつになっています。

[各種ORSの電解質組成と浸透圧]

[小腸におけるNa-グルコースの共輸送と
水の受動的輸送]

下痢や嘔吐時の経口補水液の進め方

嘔吐がない下痢の時

●経口補水液
欲しがる量を与えてください(目安:約100mL/回)
●離乳食を与えている乳幼児には
下痢だけで、嘔吐もなく全身状態がよければ、母乳・ミルクはそのまま続けます。離乳食はおかゆ・うどんは継続して与え、副食(たんぱく質、脂肪分)は控えます。下痢の症状が軽快したらできるだけ早くもとの離乳食に戻した方が回復は早くなります。

嘔吐がある時

経口補水液20〜30mL [30分後]嘔吐がなければ※ 経口補水液約50mL  [30分後]嘔吐がなければ 経口補水液欲しがる量(目安:約100mL/回) 経口補水液20〜30mL [30分後]嘔吐がなければ※ 経口補水液約50mL  [30分後]嘔吐がなければ 経口補水液欲しがる量(目安:約100mL/回)

※30分ごとに、2〜3回繰り返す

●乳児にはスプーン、スポイトなどでゆっくり、少量ずつ、休みなく与える

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