視察報告 ミャンマー編

笑顔の子どもたちに会いに プロジェクト視察報告IN ミャンマー

 

2014年11月、寄付先団体の認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを日本委員会(以下JCV)によるミャンマー連邦共和国の視察へ同行してきました。
ミャンマー連邦共和国は、面積が日本の1.8倍の68万㎢あり、農業が主要産業。信仰心のあつい仏教徒の多い国です。短い期間の滞在でしたが、ミャンマーの人々は非常にまじめでやさしい印象でした。このミャンマーで、寄付がどのように活用されているかを見てきました。

 
こんなところを視察してきました
和光堂ペットボトル飲料ベビーのじかんシリーズ、赤ちゃんの十六茶500mlをご購入。 みなさまにご購入いただきました売上の一部を認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(以下JCV)へ寄付。 視察は支援活動について同行しレポートしています。

今回視察をしたところ

  • JCVより支援を受ける国々にワクチンは手配され、現地医療スタッフにより町や村へ。
  • ワクチン保管センター(冷凍保冷庫・冷蔵保冷庫)冷凍、冷蔵のまま自転車、トラックなどで予防接種会場へ。
  • 各地保健センター
  • 子どもたちに接種

世界の子どもにワクチンを 日本委員会 HP参照

ココって...高速道路なの!? デコボコ道をひた走り、ワクチンは運ばれます!

各国から送られてきたワクチンは、いったんヤンゴンの中央保冷庫に保管されます。
ここを出発点にミャンマー国内の各地拠点へワクチンが運ばれます。
次の拠点のあるマンダレーへは約700km。私たちは日本でいう高速道路を走りましたが、路面状態はデコボコ。おしりが浮いてしまうほど車が跳ねます。それでも舗装されているのはいいほうで、各村などへの道路は舗装されていません。
ミャンマーの経済は急速に発展していますが、道路などインフラ整備はまだまだです。
状態の悪い道路を走り、ワクチンを運ぶのはかなり大変です。。。

コールドチェーンって!?

ワクチンは一定の低温度で保存しなければ効果がなくなってしまいます。運ぶ時の温度管理がとても大切です。ワクチンの効果を保ちながら予防接種にいたるまでの手順や仕組み、またそのために必要な設備(保冷庫、クーラーボックス、停電時の補助発電機、輸送手段[自転車・バイクなど]など)をコールドチェーンと呼んでいます。

小型保冷ボックス

ミャンマーでは、電気供給が不安定で、停電もあたりまえです。停電になると発電機がなければ保冷機能が失われワクチンが無駄になってしまいます。また、なかなか新しい保冷庫を購入することもできないため、懸命なメンテナンスにより耐久年数以上の保冷機能維持を可能にしているという話もありました。
日本ではいつでもどこでも冷たい飲み物が飲める環境ですが、ミャンマーでは健康を守るワクチンでさえ、保冷環境を維持管理することが難しいのです。

知っていますか?ワクチン1人分の価格
ポリオワクチン
(小児まひ)
20
MMR
(はしか、おたふくかぜ、風疹)
260
BCG
(結核)
30
MR
(はしか、風疹)
105
DPT
(ジフテリア、百日咳、破傷風)
30
B型肝炎
40
五価ワクチン
(DPT+B型肝炎+Hib)
190

世界の子どもにワクチンを 日本委員会データ参照

村の予防接種会場へ

川をマイクロバスで渡る

サパートゥイン村という村を訪問しました。
途中、道は舗装されておらず、川には橋も架かっていません(車が走れるように川底にはコンクリートブロックが敷かれている場所もあります)。そんな悪路をひた走り、大切なワクチンを届けるのは簡単なことではありません。そして、悪路と格闘すること数時間。村に近づくと、子どもたちが踊りで出迎えてくれました。まさに村をあげての歓迎です。悪路移動の疲れがその笑顔で癒されます!

サパートゥイン村の人々

村の小さな保健所が予防接種会場です。
お母さんたちが赤ちゃんと順番を待つ間、先生の話を真剣に聞いています。

さあ、予防接種。
注射嫌いはどこの国の赤ちゃんも同じ!泣いちゃいます。
でも、終わるとケロリ。お母さんといっしょにいるから安心なのか、すぐにいつもの笑顔に戻っています。
こうして赤ちゃんの健康が守られています。

 
ポリオ経口ワクチン接種を受ける赤ちゃん
ちょっと痛いけど、がんばって!
 

みなさまにご購入いただきましたベビーのじかん他、弊社のペットボトル飲料の売上の一部が、赤ちゃんの健康を守る活動に役立っています。

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