BATH FOR BABIES 赤ちゃんのお風呂の入れ方

赤ちゃんが生まれてすぐ始まるお風呂でのお世話。

成長別のお風呂の入れ方

成長別のお風呂の入れ方

◎生まれてすぐの沐浴
赤ちゃんは新陳代謝が盛んなので毎日沐浴させて汚れを落としてあげましょう。生まれたての赤ちゃんはまだ雑菌などへの抵抗力が弱いので、生後1か月ごろまでは大人と一緒のお風呂には入れずに、ベビーバスなどを使って沐浴させます。また、赤ちゃんの肌はデリケートなので、ガーゼやスポンジなどは使わず、大人の顔を洗うようにママやパパの手で洗ってあげましょう。

用意するもの

用意するもの

ベビーバス 湯温計 ベビー用シャンプー ベビー用ボディソープ
沐浴布(赤ちゃんをくるめるくらいの大きなガーゼやタオル)
バスタオル ベビーローション

沐浴の手順

沐浴の手順

  • ベビーバスにお湯をはり湯温計で温度を測る
  • @お湯の準備 ベビーバスにお湯をはります。湯温計で温度を測り、大人が少しぬるいと感じるくらいの38℃くらいがちょうどです。
  • 沐浴布で赤ちゃんをくるんでしっかりとかかえ、つま先からゆっくりお湯につけます
  • A赤ちゃんの準備 沐浴布で赤ちゃんをくるんでしっかりとかかえ、つま先からゆっくりお湯につけます。
  • B頭を洗う ママやパパの手に泡立てたベビー用シャンプーをたっぷりとって、赤ちゃんの頭をやさしく洗います。新生児の赤ちゃんは頭皮に皮脂がこびりつくことがあるので、こすらない程度に指の腹を使ってよく洗ってあげましょう。泡で洗ったら、シャワーや洗面器に入れたきれいなお湯でよくすすぎます。
  • ママやパパの手で、赤ちゃんの顔をやさしく洗います
  • C顔を洗う ママやパパの手で、赤ちゃんの顔をやさしく洗います。赤ちゃんのお顔はおっぱいやミルク、よだれで意外と汚れているので、泡立てたベビーソープを少し付けて洗ってあげます。泡は軽くすすぎます。
  • D体の前側を洗う ママやパパの手に泡立てたベビー用ボディソープをたっぷりとって、首、脇の下、腕、手、胸、おなか、足と、こすらないようにやさしくなでるように洗っていきます。手足の指の間や、おむつで汚れている股もしっかりと。首や脚の付け根など、くびれている部分に汚れがたまりやすいので、くびれの中まできれいに洗ってあげましょう。
  • 赤ちゃんの首をしっかり支えます
  • E体の後ろ側を洗う 赤ちゃんの首をしっかり支えながら、脇の下にママやパパの腕を入れて赤ちゃんの体をひっくり返してうつぶせ状態にします。ママやパパの腕に赤ちゃんの体をかけるような体勢で、背中とおしりを洗っていきます。前側と同様にベビー用ボディソープをたっぷりとってやさしく洗います。おしりも念入りに。
  • すすぐ
  • Fすすぐ シャワーや洗面器に入れたきれいなお湯で、全身の泡をきれいにすすぎます。
  • Gタオルで拭く ひろげて用意したバスタオルの上に赤ちゃんを寝かせて、くるむようにして水分をタオルに吸わせます。ゴシゴシこすらず、やさしくポンポンとタオルを当てるようにしてあげてください。
  • H保湿する タオルで拭いたらすぐにベビーローションなどで保湿してあげましょう。ローションをママやパパの手にたっぷりとってよくのばし、赤ちゃんの頭以外の全身のすみずみまで塗ります。

イメージ

◎ねんねのころ
1か月健診で大人と一緒のお風呂に入っても大丈夫と言われたら、お風呂デビュー。でもまだ首がすわっておらず、ベビーバスの方が安心という人はベビーバスでの沐浴を続けてもよいでしょう。
大人と一緒のお風呂に入る場合、お湯がきれいな一番風呂にいれてあげましょう。ママとパパが分担してお風呂と湯上がりのお世話をできれば安心です。しかし、どちらか一人でいれなければならないときは、湯上がり後や、ママやパパ自身の体を洗っているときの赤ちゃんの居場所の準備を万端にしておく必要があります。ママやパパ自身が先に体を洗うか、赤ちゃんを先に洗うかは、赤ちゃんのご機嫌によって工夫しましょう。

あると便利なもの

あると便利なもの

バウンサーなど、ねんねの時期の
赤ちゃんを寝かせておけるもの
⇒ママやパパが自分の体を洗って赤ちゃんを
待たせているときに、寝かせておけるもの。
ママやパパ用のバスローブ ⇒赤ちゃんの湯上がりのお世話をする際に、
ママやパパが湯冷めをしないように。
滑り止めのマット ⇒赤ちゃんを抱いたまま滑ったりしないように、
浴室の洗い場や湯船の底に、滑り止めのマットを敷いておくと安心です。

ねんねのころのお風呂の入れ方(大人が1人の場合)

ねんねのころのお風呂の入れ方(大人が1人の場合)

  • @浴室の準備 あらかじめ湯船のふたを開けたり、シャワーのお湯を出すなどして、湯気で浴室を温めておきましょう。
  • A脱衣所の準備 赤ちゃんのお風呂が終わったらすぐに乾かして身支度をしてあげられるよう、脱衣所に赤ちゃん用のバスタオルをひろげて、おむつと着替えも準備しておきましょう。近くにベビーローションや、バウンサーなども置いておくと手早くできます。
  • Bママやパパ自身の
    体や髪を洗う
    赤ちゃんと一緒に湯船に入りたい場合は、先にママやパパの体を洗っておくとよいでしょう。自身の体はできるだけ素早く洗いましょう。このとき、赤ちゃんをすぐにいれられるように、脱衣所のタオルやバウンサーに赤ちゃんを寝かせておきます。
  • C赤ちゃんの体を洗う 赤ちゃんの洗い方は「生まれてすぐの沐浴」の手順とほぼ同じです。お風呂ではママやパパの膝の上に向かい合わせに寝かせて、落とさないように注意しながら赤ちゃんの体を洗います。
  • D湯船に入る きれいなお湯なら赤ちゃんを抱いて一緒に入っても大丈夫です。お湯の温度は沐浴同様に38℃くらいで。湯船に入る時間は最初は数分にしておきましょう。くれぐれも赤ちゃんを落とさないようにしっかりと抱いてください。
  • E赤ちゃんの体を
    拭いてスキンケア
    湯船からあがったらすぐ赤ちゃんをバスタオルで拭いて、「生まれてすぐの沐浴」と同様にスキンケアしてあげます。このとき夏場以外はママやパパは裸のままだと湯冷めをしてしまうので、バスローブを羽織ると便利です。
  • Fママやパパの身支度 赤ちゃんのスキンケアが終わって身支度をととのえ終わったら、赤ちゃんをバウンサーなどに一旦寝かせてから、ママやパパ自身の湯上がりの身支度をしましょう。

イメージ

◎おすわりのころ
おすわりができるようになると、ママやパパも赤ちゃんのお風呂のお世話に慣れてくるころ。赤ちゃんの体も手早く洗えるようになってきます。
おすわりができると、ベビー用のバスチェアがあると便利です。脱衣所で赤ちゃんを待たせなくても洗い場にバスチェアを置いて、一緒に浴室で過ごせるようになります。生まれた頃よりもだいぶ体重が重くなってきているので、座らせたまま赤ちゃんの体を洗えば体が濡れて滑りやすくなった赤ちゃんを落とす心配も減ります。
また、この頃はいろいろなものに興味を示すようになるので、お風呂用のおもちゃなどを湯船に浮かべてあげるとお風呂をいっそう楽しめるようになるでしょう。
◎つかまり立ち・たっちのころ
つかまり立ちやたっちができるようになると、立たせた状態で体を洗えるようになるので、お風呂のお世話もだいぶラクになってきます。ただし、一人で立とうとして転倒の危険が出るのもこの頃。転倒防止のマットを敷くだけでなく、赤ちゃんから常に目を離さないようにしましょう。
湯船の中でもママやパパの抱っこをいやがって立ちたがる子もいるので、おぼれないようにお湯を浅めにはっていれてあげる手もあります。

イメージ

お風呂の事故の注意点

お風呂の事故の注意点

赤ちゃんのお風呂では、湯船やシャワーの温度が高すぎないように必ず確認しましょう。また、赤ちゃんはもともとお水やお湯が大好きです。けれど水やお湯は15cmほどの深さでも溺れる危険があります。洗面器にはったわずかなお湯に顔をつけてしまって、自分では身動きが取れずに溺れてしまう事故もあるのです。お風呂では片時も目を離さず、入浴時以外でも、はいはいが始まった頃からの赤ちゃんが浴室に一人で入らないようにしましょう。

イメージ

赤ちゃんのお風呂でよくある疑問

赤ちゃんのお風呂でよくある疑問

Q:赤ちゃんを洗うときに気をつけるポイントは?
ベビーソープはよく泡立てて使いましょう。ベビー用石けんを使う場合は、泡立てネットなどでよく泡立ててから赤ちゃんの体につけるようにしましょう。泡で出てくるポンプタイプのものは、赤ちゃんを抱いたまま片手で出すことができて便利です。
Q:沐浴の際はベビーソープではなく沐浴剤でも大丈夫?
沐浴剤は汚れが残ったり、洗浄成分が肌に残ってしまう場合があります。最初の頃から、ベビーソープでしっかり洗って、すすぎもしっかりとしてあげましょう。
Q:大人はスポンジなどで体を洗うけれど、赤ちゃんはいつまで手で洗えばいいの?
しっかり泡立てたベビーソープで洗えば、手でも十分汚れは落ちます。赤ちゃんは肌が薄いので、少なくとも2歳頃まではスポンジやタオルなどで洗うことは避けましょう。ガーゼも目が荒く、こすると肌への刺激となるので、赤ちゃんの体を洗う際には使わない方がよいでしょう。
Q:大人と同じボディソープなどはいつ頃から使える?
大人用の石けんやボディソープには香料など、赤ちゃんの肌には刺激が強すぎる成分が含まれていることがあります。大人と同じものを使う場合、幼稚園に入る年齢くらいになってから、肌にやさしいものから使い始めることをおすすめします。体の一部分で試して、問題が起こらなければ全身に使ってみましょう。