吉田隆子先生のお話 食育

「離乳食から始まる食育」について

離乳食とは、赤ちゃんが母乳または育児用ミルク等の乳汁栄養から幼児食、そしていずれパパやママの食事に移っていく過程での最初の食べ物のことを表す言葉です。ですから「人としての食べ物の基本」がここにあります。離乳食で味わう食べ物の味や固さ、さらに安心できる食材料からの栄養素的なバランスは、その後の人生における健康への財産です。
 この離乳食は、乳児の成長・発達にあわせることが大切ですが、子どもにはそれぞれ個性があります。その日によって食欲や摂食行動は異なりますし、それぞれの家庭の食習慣等も考慮することが必要です。単に基準に合わせた画一的な離乳とならないよう留意しながら無理のない離乳食の進め方が望まれます。離乳食の期間は「離乳・授乳の支援ガイド」によると生後12〜18か月頃まで、とされていますが、長い人生から見たらとても短い期間です。
 離乳食を作ることだけに追われて、赤ちゃんの様子を見過ごしたり、一緒に過ごす時間がなくなってしまったら、子育てのストレスも大きくなります。そのようなときはおおらかな気持ちで、離乳の進行状況に応じた適切なベビーフードを利用することもできます。ベビーフードの良さは、多種類の食材料に触れることができることと、発達段階に応じた食べ物の固さや味の目安、調理方法をパパやママが知ることができることです。離乳食を大切にする「食育」をお勧めいたします。
 人の生きる原点に食があります、その食の基本が離乳食です。
 離乳食から食育が始まることをとらえた和光堂さんの活動が再び始まったことは大変うれしいことです。離乳食のメーカーとしての歴史、そのうえで社会貢献への使命を持っていることは大切なことです。その中でも「食育」への取り組みには歴史があり、歴史を先取りしてきたこと、さらに幼児食への取り組みが重要であることを訴え続けてきたことは、とても重要なことだと思います。
 幼児食の必要性を引き続き訴え続け、その存在を確立していくという社会的使命を引き続き担って欲 しいと思います。
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